デザインフリーランス仕事

フリーランスになる前に決めておくべきグラフィックデザイン料の算出方法

クライアント
クライアント

デザイン料ってそんなに高いんだ…

同業者
同業者

え!そんな安くやってるの?
大丈夫?(やっていける?)

料金に関しては個人の価値観や選択基準があり、色々な反応があって、どうして高いと思ったか?安いと思ったか?掘り下げて聞いてみると、面白いお話を聞けました。

デザイン料を設定するのは難しいですよね。
私も本当に悩みました。

私なりに調べた相場や、基本的な算出方法などまとめてみたので、参考にしてみてください。

デザイン料の相場について

結果から言うと、相場はピンキリです。

私の場合、ペルソナを地元に絞り込んでいたこともあり、地元のグラフィックデザイナーさんの価格相場をまずリサーチしました。

しかし、デザイン料というものは設定されていない事も多く、特にフリーランスで活動している方は載せていない事の方が多いです。
(なぜ設定されていないか?については、私が実際に活動してみてわかったデザイン料の実態を後ほどお話ししたいと思います。)

かと言って、地元に絞り込まずにインターネット検索してみると、価格にはかなりバラつきがあり、さらに迷ってしまうかもしれません。

なぜデザイン料の設定をしないのか?

フリーランスになる前は「どうして料金載せていないのかな?」「相場がわからないとクライアントは依頼できないんじゃ?」と思っていました。

理由は様々ですが、主に以下の点が挙げられます。

①あえてデザイン料を提示しないことで、自身の価値を高めるといったブランディングに沿った姿勢をとっている場合。

ひとつとして同じ商品がないから。
「こどもっぽいポップなイメージ」
「女性らしい柔らかい雰囲気」
「男性的な力強いイメージ」
例え同じ業種からの依頼でも、その内容やターゲットには違いがあり、作業内容すらも一件として同じになる事はありません。

一件一件が完全にオーダーメイドです。

デザイン料の算出方法

「制作時間×時間給」が、一番シンプルなデザイン料の算出方法かと思います。

【現在の最低賃金で考えた場合】
北海道の最低賃金889円
(2021年10月1日より)
▼
1日実働7時間労働
889円×7時間=6,223円

制作日数3日
6,223円×3日=18,669円

ただ、これでは利益が全くないので赤字となります。
デザインには人件費だけではない部分もあります。

専用ソフト : 月額10,000円程度
フォントの使用料 : 月額5,000円程度
イメージ写真・イラストの使用料 : 1件あたり3,000円〜
(他にも見本印刷費用やインク代、高度な写真加工費用など)

注意したいのは、制作時間はただ単に「作っている時間」だけではないということ。

ひとつの制作物を作るにあたって、打ち合わせにかかる時間、リサーチや素材集めなど納品に至るまで、全ての時間を加味しているかということを念頭においておきましょう。

そして、商品に応じて経験実績は変わってくるかと思います。

例えば「名刺は多数経験あるけどショップカードは実績が少ない。」「チラシは得意だけどリーフレットは苦手」など。

経験数・実績の有無・得意不得意で制作にかかってくる時間を算出します。
それから、自分の最低賃金を決めていきましょう。

価格設定にあたっての注意点

ひとくくりに「デザイン料」と言っても、その内訳は細かく分類されています。

グラフィックデザインを学ぶのにかかってきた年月や費用も、完全独学の私でも無料ではありません。

デザイン料には、何年も積み重ねてきた技術料を含めていたり、それらを加算した上で、デザイン原価が決まり、デザイン費が決まります。

デザイナー側にとっても、それぞれの価格設定があります。

自身の実力・スキルに見合わない高すぎる設定や、他の同業者の利益を損なうような安すぎる設定はやめましょう。

デザイン料も自身で決められるのがフリーランスの良いところでもありますが、無名で実績も少ないうちに高いデザイン料を提示しても依頼は増えません。

また、依頼をたくさん受けたいからと極端に安いデザイン料で仕事を引き請けることは、結果としてデザイン業界全体の価値を損なうことにもつながります。こちらも同じく注意したいところです。

まとめ

今回ご紹介したのは1つの例であり、私がフリーランスになる前に算出した方法です。
参考程度に「こんな方法もあるんだな〜」と見ていただけたら幸いです☺︎

フリーランスは自由に価格を設定できるのもメリットです。
ただ、いくら「好きなことをやってる」とはいえ、仕事は仕事です。
食べていかなくてはいけません。
質の良い仕事をするためにも、子供のおもちゃを買ってあげるためにも、利益を考えていかなくてはいけません。

「技術」「スキル」「自信」を身に付け、長い目で先を見据えた仕事をしていきたいです。

ひぶり
ひぶり

最後までお読みいただきありがとうございます!